臭い対策

このページでは「環境省:飲食業の方のための『臭気対策マニュアル』」の内容より、集塵と臭い対策の重要ポイントをご説明いたします。

ご不明な点がありましたら、松本産業までご相談ください。専門知識を持った担当スタッフがわかりやすくご説明・アドバイスいたします。

におい対策のすすめ方

まずは、あなたの事業場(店舗や工場など)からにおいが漏れて出ていないか確認し、もしにおいが周辺に漂っていたら、できるところから少しずつ対策を進めてみましょう。事業場から出るにおいをできるだけ安く効果的に減らすには、においが広がらないうちにそのにおいを減らすことが大切です。以下の3つのステップで進めていくとよいでしょう。

STEP 1においを元から断つ工夫をしましょう。
作業工程の見直しや使う器材、材料の変更、日々のこまめな清掃の実施などにより、発生するにおいが大きく軽減されることがあります。
STEP 2においをできるだけ薄める工夫をしましょう。
高いところからにおいを含む空気を排出すると、においは気にならなくなる程薄くなります。そこで、排出ダクトの向きや高さを工夫します。
STEP 3脱臭装置でにおいを取り除きましょう。
においが減らない場合には、多少費用がかかりますが脱臭装置を設置します。

最終的に解決しない場合には、役所から行政指導を受けたり、場合によっては住民と訴訟問題にまで発展したりすることもありますので、苦情が発生する前に、先手の臭気対策をおすすめします。

ステップ説明図

装置でにおいを取り除く方法

薄まってもまだにおいがある場合は、脱臭装置を排出口にとりつけて、においを取り除きます。

  • すでに脱臭装置がある場合には、清掃やメンテナンスを行い、装置がきちんと働くようにしましょう。
    (参考:脱臭ナビ > http://www.dashdb.jp/
  • 新しく脱臭装置を設置する場合は、においの発生する工程や現状等から、適切な装置を選定しましょう。
  • 油煙を多く含む場合は、脱臭装置の効果が続かないので、油煙除去装置等の前処理装置を設置する必要があります。また、油煙を多く含む場合は防火にも注意しましょう。
    下の図から適切な装置の組み合わせを見つけましょう。
  • 脱臭装置と油煙除去装置等はメンテナンスが重要です。
    後々のメンテナンスのことも考慮し、装置を選びましょう。

脱臭装置および油煙除去装置の選定の目安

脱臭装置および油煙除去装置の選定の目安グラフ

※必要に応じて、タイプⅢ(脱臭装置)に油煙除去装置等や水分除去装置を追加したり、タイプⅡ(油煙除去装置等)に脱臭装置を追加で設置することもあります。

油煙除去装置の方式別特徴

電気集塵方式(オイルミストコレクター)電気集塵方式(オイルミストコレクター) 電気集じん機は、コロナ放電等を利用して排気中の油煙粒子に荷電を与え、静電気の力を利用して除去する装置。原理的に低い圧力損失で微細な粒子まで高効率で捕集が可能である。
高電圧を使用するため、初期設置コストが高いが、構造が簡単で、可動部分が少ないため保守・点検が容易である。
洗浄方式(スクラバー)洗浄方式(スクラバー) 水中の気泡と油の疎水性相互作用による吸着現象を利用した油脂分除去装置。排気ファンで水の中に油脂分を吸い込ませる。水中の気泡の疎水性を利用し、疎水物質であり悪臭の元になる油脂分を吸着分離する。
フィルター方式 (ステンレス製、セラミック製等)(ステンレス製、セラミック製等) 消防法令でフード内への設置が定められている厨房設備の排気中の油脂分除去装置。排気中に含まれる油脂分の90%以上を除去することができる性能を有し、自動洗浄装置をもつグリスエクストラクタと、排気中の油脂分の75%以上を除去することができる性能を有するグリスフィルタがある。
(有機繊維製)(有機繊維製) 捕集したい油脂分の粒子径に応じてフィルターの種類が色々ある。一般的に油脂分の粒子捕集効率が高いものほどフィルターの目が細かく、圧力損失が大きい。また、高効率なフィルター式は,目詰まりによって吸い込み風量が低下しやすいため、フィルターの交換頻度を多くする必要がある。

焼肉店での事例詳細

電気集塵機と脱臭装置の組合せ

電気集塵機と活性炭脱臭装置

応用可能な業種

  • 焼肉・ホルモン
  • 焼き鳥
  • うなぎ蒲焼
  • お好み焼き
  • ハンバーガー
  • イタリアン・ピザ
  • 韓国キムチ
  • 中華料理
  • とんかつ等
  • ラーメン
  • 惣菜・弁当
  • うどん・そば
  • 海鮮・水産食品
  • カレー・インド
  • パン・ケーキ
  • 焙煎コーヒー
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